No.343
採光計算のあれこれ
こんにちは!秋田ハウスです。
本日は工務課 伊藤がお送り致します。
先日の「中秋の名月」、皆様はご覧になられましたでしょうか(^-^)
私も何とかカメラに収めることができました・・!
ネットニュースに掲載されている、全国から投稿のあった「名月集」を見ていると、当たり前なのですが自分が撮影した月の模様の出方がピタリと同じで、全国各地から同じものを同じ時刻に見ていたのだなあ・・と妙に感慨深い気持ちになりました(´v`)
皆様も過ごしやすい秋の夜長をお楽しみくださいね。
さて、本日はまさに本日手掛けておりました業務について、少しだけご紹介差し上げたいと思います。
とは言っても、ご紹介するまでもない非常~~に地味で地道な作業なのですが・・・
何かといいますと、採光計算・換気計算・排煙計算です!
この中でも本日は採光計算についてピックアップしてきたいと思います。
採光計算とは、住宅を建てるにあたり、周囲の建物内に入る光の量などが少なくならないように、また自分の住宅に規定値以上の採光が入るように、サッシのサイズや配置を計画し、1つ1つのサッシについて計算を要します。
完全に専門的な話になってしまうのですが、具体的には、
①有効採光面積を算出します。
有効採光面積の算出公式は、居室(LDKなど)の床面積×1/7と定められています。
例えば、下図のような約18畳(29.81㎡)のLDKの場合、必要な採光面積は29.81㎡×1/7=4.26㎡となります。
続いてはこちら↓の図に則り、dとhを計測していきます。
(SUUMOのHPより拝借)
②建物の東面・西面・南面・北面それぞれの隣地境界線から軒先までの距離を計測する(d)
例えば下図の西面の場合、建物芯から3.200mmですので、軒の出分450mmを引いた値2.750mmとなります。
③サッシ1つ1つにおいて、中心線から軒先までの距離を計測する(h)
例えば西立面図における、1階LDK部分のサッシはh=4.246mmとなります。
④採光補正係数を求める
採光補正係数とは、光の入りやすさを表す数値です。住居系・商業系・工業系でその計算式は異なりますが、住居系地域の場合、d/h×6-1.4で求めることができます。
先ほどの例で求めたdとhを当てはめると、2.750/4.246×6-1.4=2.48となります。
※今回は2.48と3未満でしたが、3を超えた数値の場合は3(最大値)と見なされるため、サッシによっては採光補正係数が5や10となっても「3」となることがあります。
⑤東西南北4面全てのサッシにおいて窓面積×採光補正係数を求め、①の数値以上であればクリア
上記の③で求めたサッシのサイズは03611ですので、0.36×1.10×2.41=0.95㎡
今回計算したサッシは03611と小さいサイズだったため、さすがに①で求めた4.26㎡には及びませんでしたが、同じものを仮に5つ配置すると、0.95×5=4.75㎡となり、LDKの有効採光面積をクリアすることになります。
とは言っても、実際に一面かつ1居室に小さなサッシを5つ配列する例はあまりないかとは思いますが・・(;^^)テラス窓など大きなサイズのサッシの場合は、その1箇所のみでこの有効採光面積をクリアすることもあります。
・・・いかがでしたでしょうか?・・いかがも何も、馴染みの無さすぎる計算式を並べられてちんぷんかんぷんですよね(;^^)
サッシのサイズを変更したい・数を増やしたいor減らしたい・位置をずらしたいetc・・等のご要望は、プランニングが固まってからの変更も実はわりかしあります。サッシを減らしたりサイズを小さくすることで少しでもご予算を抑えたいという方もいらっしゃるので、そういった場合に予め1つ1つのサッシに数式を立てておくと、「このサッシなら1つ無くしても計算をクリアしています」「ここを1つ無くしてしまうと有効採光面積が下回ってしまうのでNGですが、高さを900から700へ小さくする分には大丈夫です」等とご回答を差し上げることが可能です!
(ただし、確認申請提出後のサッシ変更は原則としてNGですのでご留意ください!)(あくまで提出前のお話になります)
坪数にもよりますが、サッシは1棟の住宅におよそ20箇所くらい設置されています。実際には、明らかにクリアしていれば計算が省略されることも多いようです。20回数式を起こすというかなり地道な作業になりますからね・・・。しかし、お客様からの急な変更要望にも迅速に対応できるよう(無いのが一番有難いのですが笑)、今後も弊社では計算過程もしっかりと記していきたいと思います(^^)☆
先週は甚兵衛をしまったので今回はうきわを片付けようとしたら・・
廊下でBBQごっこに使われていました・・。
本日は、伊藤がお送り致しました。
こんにちは!秋田ハウスです。
本日は工務課 伊藤がお送り致します。
先日の「中秋の名月」、皆様はご覧になられましたでしょうか(^-^)
私も何とかカメラに収めることができました・・!
ネットニュースに掲載されている、全国から投稿のあった「名月集」を見ていると、当たり前なのですが自分が撮影した月の模様の出方がピタリと同じで、全国各地から同じものを同じ時刻に見ていたのだなあ・・と妙に感慨深い気持ちになりました(´v`)
皆様も過ごしやすい秋の夜長をお楽しみくださいね。
さて、本日はまさに本日手掛けておりました業務について、少しだけご紹介差し上げたいと思います。
とは言っても、ご紹介するまでもない非常~~に地味で地道な作業なのですが・・・
何かといいますと、採光計算・換気計算・排煙計算です!
この中でも本日は採光計算についてピックアップしてきたいと思います。
採光計算とは、住宅を建てるにあたり、周囲の建物内に入る光の量などが少なくならないように、また自分の住宅に規定値以上の採光が入るように、サッシのサイズや配置を計画し、1つ1つのサッシについて計算を要します。
完全に専門的な話になってしまうのですが、具体的には、
①有効採光面積を算出します。
有効採光面積の算出公式は、居室(LDKなど)の床面積×1/7と定められています。
例えば、下図のような約18畳(29.81㎡)のLDKの場合、必要な採光面積は29.81㎡×1/7=4.26㎡となります。
続いてはこちら↓の図に則り、dとhを計測していきます。
(SUUMOのHPより拝借)
②建物の東面・西面・南面・北面それぞれの隣地境界線から軒先までの距離を計測する(d)
例えば下図の西面の場合、建物芯から3.200mmですので、軒の出分450mmを引いた値2.750mmとなります。
③サッシ1つ1つにおいて、中心線から軒先までの距離を計測する(h)
例えば西立面図における、1階LDK部分のサッシはh=4.246mmとなります。
④採光補正係数を求める
採光補正係数とは、光の入りやすさを表す数値です。住居系・商業系・工業系でその計算式は異なりますが、住居系地域の場合、d/h×6-1.4で求めることができます。
先ほどの例で求めたdとhを当てはめると、2.750/4.246×6-1.4=2.48となります。
※今回は2.48と3未満でしたが、3を超えた数値の場合は3(最大値)と見なされるため、サッシによっては採光補正係数が5や10となっても「3」となることがあります。
⑤東西南北4面全てのサッシにおいて窓面積×採光補正係数を求め、①の数値以上であればクリア
上記の③で求めたサッシのサイズは03611ですので、0.36×1.10×2.41=0.95㎡
今回計算したサッシは03611と小さいサイズだったため、さすがに①で求めた4.26㎡には及びませんでしたが、同じものを仮に5つ配置すると、0.95×5=4.75㎡となり、LDKの有効採光面積をクリアすることになります。
とは言っても、実際に一面かつ1居室に小さなサッシを5つ配列する例はあまりないかとは思いますが・・(;^^)テラス窓など大きなサイズのサッシの場合は、その1箇所のみでこの有効採光面積をクリアすることもあります。
・・・いかがでしたでしょうか?・・いかがも何も、馴染みの無さすぎる計算式を並べられてちんぷんかんぷんですよね(;^^)
サッシのサイズを変更したい・数を増やしたいor減らしたい・位置をずらしたいetc・・等のご要望は、プランニングが固まってからの変更も実はわりかしあります。サッシを減らしたりサイズを小さくすることで少しでもご予算を抑えたいという方もいらっしゃるので、そういった場合に予め1つ1つのサッシに数式を立てておくと、「このサッシなら1つ無くしても計算をクリアしています」「ここを1つ無くしてしまうと有効採光面積が下回ってしまうのでNGですが、高さを900から700へ小さくする分には大丈夫です」等とご回答を差し上げることが可能です!
(ただし、確認申請提出後のサッシ変更は原則としてNGですのでご留意ください!)(あくまで提出前のお話になります)
坪数にもよりますが、サッシは1棟の住宅におよそ20箇所くらい設置されています。実際には、明らかにクリアしていれば計算が省略されることも多いようです。20回数式を起こすというかなり地道な作業になりますからね・・・。しかし、お客様からの急な変更要望にも迅速に対応できるよう(無いのが一番有難いのですが笑)、今後も弊社では計算過程もしっかりと記していきたいと思います(^^)☆
先週は甚兵衛をしまったので今回はうきわを片付けようとしたら・・
廊下でBBQごっこに使われていました・・。
本日は、伊藤がお送り致しました。